「病気発覚」 モンド闘病記【6/20~6/21】

2002年以来ずっと一緒に暮らしているモンド(トイ・プードル/オス)が、病魔につかまりました。本サイトのタイトル画像にもなっている彼の状況を、このブログに記しておきたいと思います。

 

飼い犬が重い病気になり、不安でいっぱいの方は、とにかく情報を集めようとネット検索に走るのではないでしょうか。私もその一人で、病気が確定するまでは症状を、確定後には病名を検索ワードにして、まず調べてみました。そしてその結果、さまざまな情報に触れることができました。病気の性質からして、あまり明るくない話ばかりでしたが、それでも知らないでいるよりはずっとマシです。おかげで、なんとなく心が落ち着きました。

 

今後、私と同じように「犬 脳腫瘍」というキーワードで検索する飼い主さんの参考に少しでもなれたらという願いを込めて、これからブログを書き進めていきます。

なお、ずっと使っている「ですます調」で書くとなんだか湿っぽくなりそうな気がするので、ここから先は文体を変えていこうと思います。いざ!

 

──────────【文体変更境界線】───────────

 

さあ、書くぞ。
まずは症状が出たときの話から。

 

6月20日、うちの奥さん(以下、クニコ)が叫んだのが始まりだった。
「モンドがおかしい!」
立ち上がろうとして、へたりこんでしまったモンド。ただ、その後は普通に歩けたし、いつものようにソファにもベッドにも飛び乗っていた。大丈夫かなとも思ったが、ずっと観察しているとやはり様子がおかしい。足に力が入りにくいように見える。これは何かあるに違いないということで、動物病院に連れて行くことにした。

 

モンドのかかりつけの病院は2軒ある。このときに連れて行ったのは、近所のA病院。まずは近いところでパパッと見てもらおうと思ったのだ。ここでは血液検査をしてもらったが、数値に大きな以上は見当たらないとのことだった。「様子を見ましょう」ということで、とりあえず検査だけで帰宅。当のモンドはというと、やや元気がないものの、散歩にも行けたし、ゴハンも食べたし、寝るときにはいつものように自分でバッグの中に飛び込んだ。

 

翌21日。朝は元気だったモンドの具合が、昼ごろから急激に悪くなった。明らかにぐったりとし、ゴハンもほんの数粒しか食べない。さらには、体を横たえて、四肢を突っ張るような姿勢で固まってしまったではないか。犬がこの格好になるのは余程のことだと直感的に思い、すぐに病院に運び込んだ。行き先は、前日のA病院ではなく、ちょっと離れた場所のB病院。A病院の先生がちょっと頼りなさそうに感じられたので、別の獣医師の判断を仰ぎたかったのだ。

 

B病院はお昼の休診時間に入っていたが、急患扱いで診てもらえた。前日の結果も持って行ったが、あらためて血液検査をし、超音波とレントゲンの撮影もするという。まずは原因を突き止めないことには先に進めないので、モンドを預けて一旦帰宅。夕方、あらためて検査結果を聞きに行った。

 

このときにわかったことは、だいたいこんな感じ。

 

・血液検査の数値に大きな問題はない。
・レントゲンで、頭蓋骨後部に穴が見つかった。先天的なものだと思われる。他の骨には異常なし。
・超音波検査の結果、問題がありそうなのは胆嚢。ただし、症状と直結するものではない。
・血液生化学検査で、CRPという項目の数値が異常に高かった。これは、体のどこかに炎症が起きているということを示している。
・アゴのあたりを触ると痛がる。また、オデコの部分の筋肉量が非常に少ない。これらから、咀嚼筋炎が疑われる。

 

こうした診断結果を示されたので、とりあえず柔らかくて栄養があり、しかもおいしそうなゴハンをペットショップで買い込んで帰宅。さっそくゴハンをあげてみたところ、手伝ってあげたら少し食べてくれた。

 

だが、相変わらず元気がない。しかも、立ち上がろうとして、今度は派手に引っくり返ってしまった。だんだん呼吸も荒くなってきたため、これはただごとではないと判断。すぐにB病院に電話をし、モンドを連れて行くことにした。

 

このときに診てくれたのは昼間の女性ではなく、ずっと以前からこの病院にいる男性。苦しそうに息を荒げているモンドを前に、検査結果をあらためて確認している。非常に判断の難しい症例だという。間違いなく言えるのは、体のどこかで炎症が起きているということ。そして、考えられる原因をいくつか挙げた。

 

・腰椎ヘルニアから脊髄軟化症、さらに脳軟化症に進んでいる。
・咀嚼筋炎。
・何らかの腫瘍。

 

これらは、いずれも想定にすぎない。だから原因をはっきりさせるために、「明日、MRIを撮りましょう」と先生は言う。「犬にMRI?」と不思議に思う方もいるかもしれないが、今はペットの画像診断を専門に行なっている病院があるのだそうだ。MRIを撮るには、数十分間にわたり動かずにジッとしていなければならないため、犬の場合は全身麻酔をかけるとのこと。今のモンドの状態で、はたして麻酔に耐えられるのだろうか。そんな不安を投げかけると、先生は「確かにリスクはゼロではありません。しかし、原因がはっきりしないことには治療に進めないんです」と言った。あまりに状態が悪いと判断されれば、検査できないこともあり得るともいう。ただ、いずれにせよこの状況では、専門の方々に最善を尽くしてもらうしかない。飼い主である私たちには、何もしてあげられないのだから。

 

その夜、モンドは生まれて初めての病院泊となった。

 

モンドを預けて帰宅した私たちの気持ちは、どんよりと沈んでいた。風邪さえ引いたことがなく、ちょっとお腹の調子が悪くなったときにも散歩中に草を食べて自力で治していたほど、病気とは縁遠かったモンド。9歳という年齢はすでに老犬の範疇に入るかもしれないが、突然こんなことになるなんて、どうしても信じられなかった。

 

もちろん、モンドの老いをまったく感じていなかったわけではない。寝ている時間が若いころに比べて明らかに長くなっていたし、体毛も白い部分が目立ってきた。歯だって弱ってきている。それでも、本当に元気だったのだ。だから、体調が悪くなるにしても、それは徐々にやって来るものだろうと勝手に思い込んでいた。「お互い歳をとったなあ」なんて言いながら、あと何年かは一緒に過ごせるだろう、そんなふうに思い描いていた。

 

でも考えてみれば、人間だって突然の病に倒れることもある。犬も同じだ。モンドだけが例外でいられるわけもない。いくらバカ飼い主でも、そんなことはわかっている。それでも、やりきれないのだ。

 

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だいぶ長くなったので、続きはあらためて書いていきます。今は数日前を振り返っているところですが、書き続けるうちにいずれ現実時間に追いつくのではないか、と。

堀切 功(ほりきり・いさお)

 

1965年生まれ。雑誌編集の経験を活かして、写真撮影や出版編集を仕事にしています。

 

詳しくは[プロフィール]をご参照ください。

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